修理カルテ

ROREX

● シードウェラー Ref.1660

 

以前 セス・トーマスとロレックスデイトジャストの修理依頼を頂いたN市 Y様のご友人様からのご依頼品です。

オーバーホールのご依頼です。
機械番号3135、Refは4桁のはずですが、ブレスレットは現行タイプ?
現在では文字盤下の文字が『SWISS-T<25』のものは無くなってしまいましたから、依頼品も貴重品と言えますね。

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外見上はキレイに見えますが、油切れ具合はどんなでしょうか? 長年オーバーホールしてないと聞きましたが・・・

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裏蓋を開けてみました。 右画像は自動巻機構を外した画像です。

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シードやサブの文字盤はキレイですね。 勿論浸水の形跡もなく安心です。

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この文字盤をキレイに撮影するのは結構苦労します。
ピカピカと反射してしまうので・・・。

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ムーブメントの全分解画像です。

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ゼンマイ(香箱)内も洗浄注油します。
左画像が洗浄前で右が洗浄後です。油粕がキレイになりました。

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ムーブメントの組上げ画像(1~4)です。
1番車(香箱)から組上がっていく様子が分かります。

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ムーブメントの組上げ画像(5~8)です。
アンクル・テンプ・自動巻機構が組み上がりました。

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続いて文字盤裏の組上げ画像(1~4)です。
デイトジャスト機構が分かりますね。(画像緑丸)

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やはり歯車軸は汚れていました。
いくらルビーで減らないような作りになっていてもこれ(画像左)では正確な時間は刻めません。

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次に文字盤に各針をつけていきます。 文字盤に触れないよう気を遣います。

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本の針が互いに接触しないように固定します。

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ケースに入れて遅進調整をします。 ロレックスはテンプのネジを直接調整するタイプが多いですね。 調整作業は時間を掛けて行います。

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ブレスレットを装着して完成です。

ありがとうございました。