修理カルテ
SEIKO
● LOADMATIC 23J 56系(5606A)
長野県塩尻市 M様からのご依頼品です。
落下による動作不良の為オーバーホール+ヒゲゼンマイ調整でお預かりです。
![](image/syuri3/su068-001.jpg)
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56系ロードマティックです。
SEIKO機械式時計を有名にした機種と言っても過言ではないでしょう。
落下による動作不良ということですが・・・。
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このタイプは1ピースケース(通称 缶詰)というケースを採用しています。
防水リング⇒ガラス風防⇒ムーブメントと取り出していきます。
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ムーブメントの故障個所を確認します。
今回はひげゼンマイの形が悪く動作不良の原因となっていました。
![](image/syuri3/su068-004.jpg)
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全分解画像です。
![](image/syuri3/su068-005.jpg)
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香箱内のゼンマイは無事のようです。
洗浄・注油をしておきます。
![](image/syuri3/su068-006.jpg)
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リューズ内部にも汚れなどが溜まってしまいますので、この機会にキレイにしておきます。
![](image/syuri3/su068-007.jpg)
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ムーブメントの組上げ画像です。
![](image/syuri3/su068-008.jpg)
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文字盤裏の組上げ画像です。
ショックに弱い日送り車などは無事でした。
![](image/syuri3/su068-009.jpg)
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針付けです。文字盤の日焼けが経緯などを物語っていますね。
![](image/syuri3/su068-010.jpg)
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遅進調整っをしている間に外装の洗浄・研磨を行います。
![](image/syuri3/su068-011.jpg)
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先ずはケースからです。
裏蓋が無いタイプですので、ケース内部などをくまなく洗浄します。 その後ケースサイドなどに磨きをかけます。
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ガラス風防押さえのリングです。
コチラは傷などが多く見られますので、洗浄後研磨仕上げをします。
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ケースが仕上がったところで、ムーブメントを組み込みます。
ガラス風防は圧着方式で固定します。
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お預かり時よりキレイになりました。
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ブレスレットも超音波洗浄後磨きを掛けます。
![](image/syuri3/su068-016.jpg)
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ケースとブレスレットの接合部分の調整をして修理完了です。
ありがとうございました。