修理カルテ
SEIKO
● KS HI-BEAT クロノメター
宮崎県 T様からのご依頼品です。
オーバーホールとリューズ周りの故障でお預かりです。
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45系KS HI-BEAT クロノメーターです。
保存状態も素晴らしく、キレイですね。
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ムーブメントを拝見するとしましょう!
裏蓋のKSマークもしっかり残っていますね。ムーブメントもキレイですね。
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文字盤の針を外していきます。
文字盤も日焼けの色むらなど無く本当に良い状態ですね。
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T様のコメントで日車の早送りなどが出来ないとありましたが、この部分は問題無さそうです。
一般的にはココの故障が多いのですが・・・
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故障箇所を発見しました。
通称ですが、「裏押さえ」と言われている部分ですね。
画像2の方で確認出来ると思いますが頭の部分に亀裂が入って、
今にも折れてしまいそうになっていました。
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全部を分解する前に部品の照合をしておきます。
当店の部品在庫でピッタリ同じものがありました。
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これで日早送りなどが可能になりますね。
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全分解画像です。
HI-BEATクロノメーターはバネなどの部品が多く含まれていますね。
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部品洗浄の際に細かい汚れは手洗いにて洗浄します。
やはり臍(ほぞ)などは機械では上手く洗浄出来ないようです。
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香箱(ゼンマイ)も洗浄・注油します。
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ムーブメントの組上げ画像です。
ブリッジ式のテンプが象徴的ですね。
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文字盤裏の組上げ画像です。
0時近辺に瞬時に日付がかわるデイトジャスト機構も備わっています。(画像4)
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針つけです。
3本の針が互いに接触しないよう1本ずつ固定して行きます。
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ムーブメントの遅進調整の間にケースの洗浄・研磨をします。
形状を保持するために、削りを極力少なくしました。小傷が目立たなくなる程度ですが、輝きが違いますね。
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キレイになったケースにムーブメントを固定します。
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裏蓋のパッキンも劣化が見られましたので交換しておきます。
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修理完成です。
ありがとうございました。