修理カルテ
掛時計
● 東京 精工舎製 大正時代
倉庫の掃除していたら出てきたとのこと。 永年使用されていないので、動くようにしてほしいとの依頼でした。
![](image/syuri/su1-1-1.jpg)
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持込時の状態です。
文字盤がまがっています。
![](image/syuri/su1-2.jpg)
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現状の確認をします。
![](image/syuri/su1-3.jpg)
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文字盤をはずして、動作(ムーブメント)の確認を します
![](image/syuri/su1-4.jpg)
4
動作に異常が無いためムーブメントを外して洗浄処理をすことにしました。
![](image/syuri/su1-5.jpg)
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ベンジン液に浸けながら洗浄します。
今回はムーブメント動作に異常が無いため組み立てたままの洗浄にしました。
臍(ホゾ)にたまった油糟や長年使用による鉄粉を刷毛で良く洗います。
※臍=歯車の軸をはめ込んでいる部分
![](image/syuri/su1-6.jpg)
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乾燥させた後、臍(ホゾに注油します。
![](image/syuri/su1-7.gif)
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木枠は長年の使用によりかなり煤けていました。
![](image/syuri/su1-8.jpg)
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木枠(外枠)の磨きの後の様子です。
![](image/syuri/su1-9.jpg)
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ムーブメントのみをつけ3~4日様子をみます。
(遅れ進みを加減します)
![](image/syuri/su1-ok.gif)
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文字盤を付けて更に調子をみて完成です。
ここまでで10~14日程掛ります。